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7.現場への適用
7−1 試験片の作成や養生について特に注意することはないか
試験片の作成や養生は,これまでに6−11や6−13で述べたとおりであり,特に加えることはない.問題は,亀裂が多くて試験片が作成できないときや,できても極めて数の少ないときである.そして,そのような時こそ,正確に岩石,岩盤の性質を把握する必要性が高い.このような時のために,粘弾性を考慮した岩盤分類を開発する必要がある.粘弾性を考慮した岩盤分類となると,雲をつかむような話と思われるかもしれないが,著者の考えでは粘弾性(時間依存性)を“強い,普通,弱い”くらいの3段階にわけることは可能と考えている.イメージは下記のようなものである.

強い(短期でも粘弾性を考慮すべき)凝灰岩Wet 堆積岩Wet
普通(長期のみ粘弾性を考慮)花崗岩Wet 強固な結晶質岩Wet  凝灰岩Dry 堆積岩Dry
弱い(考慮しなくてよい)花崗岩Dry 強固な結晶質岩Dry


7−2 地下深部における含水状態や応力状態に近い条件下での値を
    実験で得るには
間隙圧を制御しながら三軸圧縮応力下における試験をおこなうことが望ましい.しかしながら,問題は,三軸圧縮応力下における試験がなんらかの理由(例えば,試験片の数が不足)で実施困難なときである.そのような場合には,これまでの研究でわかっている次の事項をよりどころとして(大久保・金,1993b),三軸圧縮試験を省略することが考えられる.

1)構成方程式のパラメータnは,三軸応力下での強度(差応力であらわす)に比例して増大する.
2)mはほぼ一定に保たれる.
今後の課題は,1)と2)の適用範囲をはっきりさせることと考えている.

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