土丹の力学的特性と構成方程式
1.はじめに

本研究では,軟岩の一つとして土丹を選んで実験的研究をおこなった.土丹を選んだ理由は次の通りである.@都市部の比較的広い範囲に分布する.A強度は低いが,透水係数が小さいので地下水の移動が少ない.B機械化掘削にも適しており施工が比較的容易である.これらの理由から,土丹層は,地下構造物建設の候補地として好適であると考えた.そこで,土丹に関して不足している基礎データを収集することにした.その内特に重点を置いたのは,下記の二点に関するデータを実験的に求めることである.

@一軸引張特性 基礎的なデータであるが,一軸引張試験の実施が困難である.
A粘弾性的性質(時間依存性) 長期にわたる動向を検討するには是非必要なデータであるが,これも実験的に求めることが困難である.

上記の他に,圧裂引張試験,一軸圧縮試験,多段階クリープ試験,三軸圧縮試験を実施した.これらのデータから,時間依存性を考慮した構成方程式のパラメータを求めた.